2018-12 月刊MdN この曲はなぜこのアプローチで撮ったのか?
雑誌を購入する習慣を再確認するシリーズ
banji-saiou-uma.hatenablog.com
月刊MdN 2018年12月号(特集:この曲はなぜこのアプローチで撮ったのか? 映像監督8人に聞いたMV43曲)
自分は映像も少しやります。
「今」の映像監督が何を大事にして、何を考えて、どのようにして撮影しているのか、非常に気になったので購入。
yahyelのVJとしても活動されてるみたいです。
水曜日のカンパネラ / かぐや姫
水曜日のカンパネラにしては抑え気味のビート。
かぐや姫というテーマもあって、月夜のなか、日本家屋での撮影、しかしながらどこかエキゾチックな音を反映するような色相の部屋へ誘われる。
音と非常に親密性が高い映像だなあと思う。
時代物としてだけでなく、コムアイのもつ艶やかさ、楽しそうな感じもしっかり練りこまれていて、熟練な感じすら見せる。
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寝る前にリラックスして見る、絵本のような映像
絵本は1ページに1枚しか絵がない、そのようなものを目指したのでカット数は少ない
シームレスにつながるカメラにこだわった
最後は落ち着く実家
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なにかの体内のような、脈動を感じさせる始まり
曲自体が無機質というか、むしろ有機的というか、、
光の使い方が非常に印象的。前から照らす光、後ろから照らす光。
宇多田ヒカルとKOHHの立ち位置をどのように捉えているのか。
それにしても曲。音の出し入れもまた絶妙な塩梅・・・
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パワーのある曲だから「映像は出せない」と思った
だから何もない空間で、とにかくライティングだけで撮ると決めた
二人の生き方は異なるし、音もはっきり分かれてたから、別撮りした
光で描いた線を動かしたり、顔がブレるような歪みを生じさせたり
歪みは、樹脂と色絵の具を混ぜたものをアクリル板の上で固めて、その板をカメラの前に入れてる
こういう重みのある曲を何度も歌ってもらうのは失礼だと思って、テイクを最小限にした
オープニングは、先に待ち受ける二人の言葉に触れるため、喪に服す1分半
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つづく